●ゴミ捨て場で見つかった抽象画の名作、1億1600万円で落札
[米ニューヨーク 21日 AP] 散歩中の女性によってNYマンハッタンのゴミ捨て場で発見されたメキシコ人画家ルフィーノ・タマヨの『トレス・ペルソナヘス(3人の人物)』が20日夜、オークションにかけられ、100万ドル以上で落札された。
この作品を見つけたのはエリザベス・ギブソンさん。2003年、朝の散歩中にアッパーウエストサイドのゴミ捨て場に絵が捨てられているのに気がついた。
抽象画に関する知識がほとんどないギブソンさんは「理解は出来ませんが、その絵が力強いものであることはわかりました」と語った。
明るい色調で描かれた抽象画の名作『トレス・ペルソナヘス』は20日夜、オークションハウス『サザビーズ』で競売にかけられ、104万9000ドル(1億1600万円)で、ある米国人収集家に落札された。
ギブソンさんは4年間、その作品について調べ、最終的に人気TV教育番組を特集していたウェブサイトで、その絵が1989年に盗難にあった抽象画の名作であることを知った。
ギブソンさんは『トレス・ペルソナヘス』を返還したことで1万5000ドルを謝礼を受け、さらに落札金の一部を受け取る。
『トレス・ペルソナヘス』は1970年に製作され、1977年にサザビーズで競売にかけられ、5万5000ドルでヒューストンの収集家に落札された。10年後、収集家が新居に引っ越した際に、盗難にあった。
作品は、収集家が妻へのプレゼントで落札したもの。現在、収集家は亡くなっており、残された妻が売却を決めた。
タマヨは1899年にメキシコのオアハカに生まれ、1991年に亡くなった。


